2016/07/10

国家の運命雄々しく負わん

ブログの趣旨と関係ない話になってしまいますが、思い出したことがあるので書いておきます。

私の卒業した高校の校歌には「国家の運命雄々しく負わん」という一節があります。確か卒業式の日だったと思います。担任の先生がこの一節について話をしました。

「国家の運命を負うということは、何も壮大なことをやれということではないのだ。君たちが将来選挙権を持った後、選挙に行って一票を投じることも、国家の運命を負うということなのだ。」

と、そんな趣旨であったと記憶しています。

若かった私にとっては正直言って物足りない解釈でした。「雄々しく」負わんというんだから、大きな夢を持ちたいじゃないかと思いました。でも、今は先生の言っていたことがよく分かります。一人一人の一票は小さいですが、その一票の集まった結果こそが国家の運命に大きく影響しているのですよね。

今日は参院選。雄々しくはないかもしれませんが、国家の運命を負って投票して来ようと思います。

2016/04/21

省庁のウェブサイトにおける熊本地震の情報

平成28年(2016年)熊本地震に関して、多くの省庁のウェブサイトでページが設けられているようですので、リストアップしてみました。当たり前ですが、ご自由にコピペして頂いて構いません。全省庁のウェブサイトを一通り見てみたつもりですが抜けがありましたら(きっとあると思いますが)ご容赦下さい。


首相官邸: 熊本県熊本地方を震源とする地震について
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/h280414earthquake.html

内閣府: 平成28年熊本地震関連情報
http://www.cao.go.jp/others/seihyou/saigai_info/index.html

金融庁: 平成28年熊本地震関連情報
http://www.fsa.go.jp/ordinary/earthquake201604/press.html

消費者庁: 平成28年(2016年)熊本地震関連情報
http://www.caa.go.jp/earthquake20160414/

経済産業省: 熊本県熊本地方を震源とする地震 関連情報
http://www.meti.go.jp/earthquake/kumamoto_earthquake.html

中小企業庁: 熊本地震関連情報
http://www.chusho.meti.go.jp/earthquake2016/index.html

特許庁: 平成28年(2016年)熊本地震により影響を受けた方への特別な措置について
https://www.jpo.go.jp/torikumi/hiroba/kumamoto_jishin_01.htm

厚生労働省: 平成28年熊本地震関連情報
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431.html

国土交通省: 被災者の皆さまへの暮らし関連情報
http://www.mlit.go.jp/page/kanbo01_hy_004710.html

国土交通省: 平成28年熊本地震におけるTEC-FORCE活動状況
http://www.mlit.go.jp/saigai/kumamoto_action.html

海上保安庁: 熊本地方を震源とする地震への対応について
http://www.kaiho.mlit.go.jp/info/kouhou/post-236.html

観光庁: 平成28年熊本地震 関連情報
http://www.mlit.go.jp/kankocho/page04_000047.html

気象庁: 平成28年(2016年)熊本地震の関連情報
http://www.jma.go.jp/jma/menu/h28_kumamoto_jishin_menu.html

国税庁: 熊本国税局 平成28年熊本地震に関するお知らせ
http://www.nta.go.jp/kumamoto/topics/saigai/index.htm

文部科学省: 熊本県熊本地方を震源とする地震について
http://www.mext.go.jp/a_menu/kumamotojisin/index.htm

環境省: 災害廃棄物対策情報サイト_平成28年4月熊本県熊本地方を震源とする地震における災害廃棄物対策について
http://kouikishori.env.go.jp/archive/h28_shinsai/

総務省: 平成28年熊本地震関連情報
http://www.soumu.go.jp/h28_kumamoto_jishin/index.html

農林水産省: 「平成28年(2016年)熊本地震」に関する情報
http://www.maff.go.jp/j/saigai/zisin/160414/kumamoto/index.html

防衛省・自衛隊
http://www.mod.go.jp/



以下、多少の雑感。

防衛省はトップページに地震関連情報が表示されるようになっています。被災者が調べ物をするときの便宜を考えると、これがアクセスしやすいやり方のように思います。表示すべき情報量にもよりますが。

消費者庁は「過去の震災時に寄せられた震災に関連する主な相談例とアドバイス」というページを設けています。
 
http://www.caa.go.jp/earthquake20160414/advice.html

東日本大震災のときの経験と資料を活かして作成されたものであろうと思います。そう考えると多くの省庁のウェブサイトにおいて東日本大震災関連のページが残っており、今回の地震にも流用できる(あるいは参考になる)ものが少なくないのではないかと思います。例えば、厚労省のウェブサイトには次のようなページがありました。

東日本大震災に伴う労働基準法等に関するQ&A(第3版)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000017f2k.html

東北地方太平洋沖地震と労災保険Q&A
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r985200000169r3.html

アップデートあるいは今回の地震に合わせた修正が必要な箇所もあるかもしれませんが、できるだけこのような過去の貴重な資料を活用して、被災者のための情報をより充実させて頂ければと思いました。

また、インターネットが使える環境に無い人が多いと思われますので、情報の内容によってはプリントアウトして掲示・配布しやすい体裁にしておくことも重要ではないかと思いました。例えば、上に挙げた総務省のページでは、様々な問題の相談先がリストになったチラシがPDF化されていて、そのような配慮がなされています。


2016/04/14

フランク三浦はもう安心か?

スイスの高級時計「フランク・ミュラー」をご存知でしょうか。そのパロディー商品の名称「フランク三浦」を商標登録した大阪市の会社が、この商標を無効とした特許庁の判断を取り消すよう求めた訴訟の判決が知財高裁でありました。

フランク三浦が勝訴 フランク・ミュラーの主張認めず(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

上記記事によれば、裁判所は両者に混同は生じないと判断し、「フランク三浦」商標の登録を有効と認めたそうです。

「フランク三浦」側は、「正当な判決でホッとしています」とのことですが、もしかしたら安心するのはまだ早いかもしれません。上記判決は、単に登録された「フランク三浦」商標について「フランク・ミュラー」とは区別可能だと言っているだけで、個別の「フランク三浦」商品がフランク・ミュラー側の商標権やその他の権利を侵害しているかどうかについて判断しているわけではない(=そもそもそれは今回の裁判の対象ではない)からです。

例えば、「フランク三浦」商品やその広告上に、登録された「フランク三浦」商標(末尾画像参照)そのものではなく、そのバリエーション(例えば、漢字を使わず全てカタカナやアルファベットで表記されたもの等)が表示されていたら、フランク・ミュラー側の商標権を侵害する可能性もないとはいえないでしょう。上記判決も称呼(注:呼称ではない)は似ていると認めているようですし。また、商品のデザインが似ていれば、その程度にもよりますが、意匠権侵害(但し、ミュラー側が意匠権を保有している場合)や不正競争防止法違反で攻撃される可能性もあります。

というわけで、パロディ商品の販売も楽なものではありません。常にブランド・ホルダー側から攻撃されるリスクを背負うなかなかスリリングなビジネスだと思います。

(登録されている「フランク三浦」商標)



[追記:2016年4月17日]

知財高裁がウェブサイトで上記判決の内容を公開していました。新聞記事だけでは細かい点は分かりませんので、興味のある方は判決に直接あたってみることをお勧めします。

要旨:
http://www.ip.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/835/085835_point.pdf

全文:
http://www.ip.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/835/085835_hanrei.pdf



2016/03/29

新たに法学部に入学される皆さんへ

そろそろ新入学の季節なので新たに法律の勉強を始める人達のために何かアドバイスのような記事を書いてみようかと思ったのですが、考えてみればそんなことは私が書かずとも偉い先生方が過去に沢山書いているはずですよね。そう思ってGoogleで検索してみたらものの数分でこんな文章が見つかりました。

末弘厳太郎 「新たに法学部に入学された諸君へ」

これから法律を学ばれる方は是非読んでみて下さい。法律を学んだ者にとっては非常に頷ける内容なのですが、もしかしたら最初はあまりピンと来ないかもしれません。でも、ここに書いてある心構えは、きっとこれからの学習に役に立つと思います。

大して長い文章では無いので全文読んで欲しいところですが、全く読んでもらえないのも嫌なので、重要と思われる箇所を以下に抜粋しておきます。

・・・講義を通して学生の得るものは、法典の意味に関する知識の蓄積のみではなくして、法律的に物事を考える力の発達であって、一見専ら法典の解説のみで終始しているように思われる講義でさえも、この考える力を養うことに役立っているのである。・・・

・・・しからば「法律的に物事を考える」とは、一体どういうことであるか。これを精確に初学者に説明するのは難しいが、要するに、物事を処理するに当って、外観上の複雑な差別相に眩惑されることなしに、一定の規準を立てて規則的に事を考えることである。・・・

・・・たまたま問題になっている事柄を処理するための規準となるべき規則があれば、それに従って解決してゆく。特に規則がなければ、先例を調べる。そうして前後矛盾のないような解決を与えねばならない。また、もし規則にも該当せず、適当な先例も見当らないような場合には、将来再びこれと同じような事柄が出てきたならばどうするかを考え、その場合の処理にも困らないような規準を心の中に考えて現在の事柄を処理してゆく。かくすることによって初めて、多数の事柄が矛盾なく規則的に処理され、関係多数の人々にも公平に取り扱われたという安心を与えることができるのであって、法学的素養の価値は、要するにこうした物事の取扱い方ができることにある。・・・
  
・・・法学教育の目的は以上のような点にあるのであるから、新たに大学に入学して法学研究に志す諸君は、よくそのことを念頭に入れて学習態度を決める必要がある。・・・

 ・・・学生として先ず第一に必要なのは、教授が講義を通して示してくれる法律的の考え方を理解して、これを自分のものにするよう力めることである。・・・

・・・従って第二に、折角大学に入った以上、極力講義に出席して、毎日毎日の努力で法律的考え方の体得を計らなければならない。無論、読書によってこの考え方を習練することも決して不可能ではないけれども、聴講によるのに比べると非常に困難である。・・・

 ・・・もしも余裕があれば、参考書を読めば読むほどよろしいに決っている。しかし参考書を利用し得るためには、先ず講義を理解し、そのうえ講義に疑いを挟むだけの力ができなければならない。いたずらに多数の本を読んで学者所説の異同を知っただけでは、何の役にも立たない。各学者の所説のあいだにいろいろ相違があるのは、その相違を生ずべきそれ相応の理由があるのだから、その理由にまで遡さかのぼって各学者の考え方を討究しなければならない。さもないといたずらに物識りになるだけで、法律的に物事を考える力が少しも養われない。・・・

・・・終りに、も一つ、法学生一般に対する注意として、およそ法学を学ばんとする者は、社会・経済・政治その他人事万端に関する健全な常識を持つよう、一般的教養を豊かにすることを力めねばならないことを言っておきたい。法律の規律対象は人間である。「法律的に物事を考える」についてのその「物事」は、すべて人間に関する事柄であり、またその「考える」諸君自らもまた人間である。人事万端に関する健全な常識を持つ者でなければ、到底適正に、法律的に物事を考え、物事を処理し得る筈がない。・・・


ちなみに末弘先生がこの文章を発表されたのは、1937年(昭和12年)だそうです。当時この文章を読んで法学部で学んだ学生のうち少なくなからぬ人々が戦場に散っていったのではないかと思います。平和な時代に勉強できる幸せを喜ぶとともに、これからも平和が続くように努力したいですね。そのためにも、「法律的に物事を考える」ことのできる人が増えて、法の支配を支えていくことが重要ではないかと、私は思っています。

新たに法学部に入学される皆さんが充実した学生生活を過ごされることをお祈り致します。


2016/03/13

「小説家になろう」名称アウト!?

ほぼ更新停止状態の本ブログですが、どうしても気になることがあったので久しぶりに書いてみます。

「小説家になろう」名称アウト 山形で19年続く講座、大阪の企業に商標
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160311-00000241-yamagata-l06

詳細は上記の記事を読んで頂くとして、要はこういうことのようです:

- 山形市で「小説家(ライター)になろう講座」という名称の講座が1997年から19年間続いてきた
- 同講座は、有名作家も講師に迎え、これまでに多彩な作家を輩出している
- ところが「小説家になろう」を商標登録した大阪の会社から名称の使用をやめるよう求める通知が今月になって届いた
- 同講座は16年度から新たな名称で再スタートすることにした

ネット上では名称を使用しないように求めてきた会社を非難する声も多いようですが、営業政策的に適切かどうかは別として、法的には成り立つ主張でしょう。商標権は取得していますからね。ちなみに登録番号は第5554691号のようです。内容を知りたい方は特許情報プラットフォームで検索してみて下さい。指定役務に「技芸・スポーツ又は知識の教授」や「セミナーの企画・運営又は開催」が入っています。

私が不思議に思うのは「今月(=2016年3月)になって」から通知を送られてきたというのに、上記記事のための取材を受けた日(=遅くとも2016年3月10日)には講座主催者が既に名称変更を決めている様子であることです。名称変更するなら年度が変わる4月からの方がよいといった判断もあったのかもしれませんが、それにしてもあきらめが良すぎるような。19年続いてきた講座の名前をせいぜい10日くらいの検討で変更してよいのかなと。

商標権者側に対抗しようとするなら、先使用権(=商標権者の出願前から使用している商標について一定要件のもとで使用継続が認められることがある。商標法32条)を主張して使用を継続したり、「小説家になろう」といったキャッチフレーズ的な商標は識別力が無いから無効な登録である(商標法3条1項6号)であると主張することも考えられると思います。

もちろん、先使用権も登録無効も確実に裁判所が認めてくれる保証はありません。先使用権の方は周知性という要件をクリアしなければなりませんし(ご参考:先使用権の周知性に関する判決の研究)。でもそんな主張を持ち出されれば相手方だってリスクは避けたいので、交渉の余地もあったのではないでしょうか。一定条件での使用継続といった和解は十分できたのではないかという気がします。

山形市出身の筆者としては何となくもったいないような気がして気になった一件でした。


[2016/03/17追記]

山形の講座の世話人である池上冬樹氏のTwitterによれば、まだ名称を変えるという結論は出ていないようです。争う方針なら是非手伝いたいなあ。
https://twitter.com/ikegami990?lang=ja



2015/04/06

山形県議会議員選挙について

山形県議会議員選挙に米沢市選挙区から

私の高校の同窓生である

渋間かすみ 

が立候補しました。

米沢市の皆様、どうかご支援をよろしくお願い致します。

彼のウェブサイトやブログも是非ご訪問下さい。

http://kasumiyz.web.fc2.com/

http://shibuma.exblog.jp/


よろしくお願い致します!


(追記)
追記が大分遅くなりましたが、渋間君はめでたく当選しました。おめでとうございます。山形県のために頑張って下さい。

2013/03/15

本ブログについて

1. 弁護士が主に偽造品対策に関連した事項を書いているブログです。現在は更新を行っておりませんので、過去記事の閲覧にご利用ください。過去記事の内容が古くなったり、リンク切れが生じている場合もありますが、その点はご了承願います。

2.管理者について知りたい方は、本ブログのメインサイトである「偽造品対策情報室」のプロフィール欄をご参照ください。

3. メインサイトと本ブログのいずれも管理者が個人的に運営するものであり、所属法律事務所の見解を示すものではありませんのでご留意願います。