2010/06/17

ある日突然、子供のせいで億単位の債務を負うことになったら

あなたに中学生の息子がいるとします。その息子がある日突然、億単位の債務を背負うことが想像できますか。また、あなたも一緒に責任を負わなければならないと言われたらどうしますか。ちょっと想像しにくい事態ですが、全くあり得ない話でもないようです。こんなニュースがありました。

中3悪質投稿 被害20億円!『You Tube』初摘発」 2010年6月15日 スポーツ報知

中学生が違法コピーした人気マンガをYou Tubeに投稿し、著作権法違反で逮捕されたという事件です。記事中の損害額「20億円」はあくまでも閲覧回数(800万回以上)にマンガ雑誌の価格(250円前後)を掛けた額でしかありません。単純に閲覧回数と同じだけ正規のマンガの売上が落ちるということは考えにくいですし、売上減少額=利益減少額=損害額とも言い切れないので、実際にはここまでの損害額にはならないでしょう。かといって実際の損害額が大した額ではないかというとそうでもない気がします。別のソース(社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会のHP)によると、雑誌「少年ジャンプ」からは「銀魂」「NARUTO-ナルト-」「ONE PIECE-ワンピース-」の人気3作品が無断投稿されているようです。人気の3作品を読んでしまったら、残りのマンガを読むために改めてジャンプを買う人がどれだけいるでしょうか。また、改めてこれらの作品の単行本を買う気になるでしょうか。そう考えると、この違法投稿によって落ちた売上額は思いの外大きいかもしれません。800万回という途方もない閲覧回数に鑑みれば、「億」に達する損害額もあながち非現実的ではないように思えてきます。

You Tubeをはじめとするインターネットサービスはうまく使えば生活を豊かにしてくれる素晴らしいものですが、子供でさえも他人に億単位の損害を生じさせることができる凶器でもあるということだと思います。監督状況によっては子供の違法行為について保護者が責任を負うべき事態も十分考えられますので、子供にインターネットを使わせている方は十分に注意すべきでしょう。あなたのお子さんは大丈夫ですか?

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