2010/06/30

パラグアイ戦の視聴率

皆さんはW杯の日本対パラグアイ戦をご覧になりましたか。本当に残念でしたね。普段はサッカーを見ない私ですが、ずっとハラハラしながらテレビを見ていました。私のようなにわかサッカーファンが多かったせいもあってかTBSは歴代最高視聴率を記録したようです。

日本戦64・9%!TBS歴代最高視聴率」 2010年6月30日 nikkansports.com

この高視聴率の一方で涙を飲んだのがフジテレビです。民放各局によるW杯放送権抽選会が行われた際、フジテレビは1次リーグの日本戦選択権を得たテレビ朝日、日本テレビに次いで3番くじを引きましたが、あえて決勝T1回戦を回避し、G組ブラジル-ポルトガル戦の放送権を選択しました。ところがご承知のとおり、日本代表が決勝トーナメント進出を果たしたため、この決勝T1回戦が今回の日本対パラグアイ戦になりました。フジテレビは高視聴率の試合を選択できるチャンスがありながらそれを活かせなかったわけです。

痛恨フジ社長…パラグアイ戦放送権放棄」 2010年6月26日 nikkansports.com

頑張った日本代表には失礼かもしれませんが、記事の中のフジテレビ社長の言葉にもあるように、当時の状況からすると「賢明な選択」だったといえるのでしょう。ハイリスク・ハイリターンの勝負を避けて、手堅い道を選ぶというのはビジネスにおいてはむしろ当然かもしれません。

訴訟においても上記のような判断を迫られることがあります。例えば、原告として損害賠償請求訴訟を起こした場合を想像してみて下さい。当事者双方の主張立証もあらかた終わったけれど、裁判所の心証が今ひとつはっきりしないという状況だとします。勝訴判決をもらえば3000万円位取れるが、どちらかと言えば敗訴となって1円も取れない可能性が大きい。一方、判決を待たずに訴訟上の和解をすれば相手方は1000万円を払うと言っている。と、こんな状況であれば、可能性の低い勝訴判決に賭けず、確実に1000万円取れる和解の道を選ぶのが合理的な場合が多いでしょう。

もちろん、上記は判断の一例であって一概には言えません。例えば、依頼人によっては金銭の多寡よりも判決をもらって事実を明らかにすることこそ重要であると考える場合もあるでしょう。いずれにせよ代理人である弁護士が状況を正確に分析し、それを依頼人に分かりやすく説明して、依頼人がその真意に沿った選択をできるようにしなければなりません。私もそのような場面で常に適切なアドバイスができるよう日々精進したいと思います。

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