2010/07/04

「讃岐うどんなう」のあなた、それ本場ものですか?

香川県内の製めん所やうどん店などでつくる「本場さぬきうどん協同組合」が、「本場さぬきうどん」の名称入りのロゴマークの商標登録を特許庁に申請したそうです。地域ブランドを守るための意欲的な試みですね。無事に登録に至るか注目したいと思います。

ブランド維持へ『本場さぬきうどん』の商標申請」 2010/07/02  SHIKOKU NEWS

ところで、このニュースがフジテレビ系で毎週月〜金の午前8時から放送されているワイドショー「とくダネ!」でも取り上げられたらしく、その放送の様子が以下の記事に書かれていました。

香川県で食べないと『本場もの』じゃないの?さぬきうどん」 2010/7/2  J-CASTテレビウォッチ

タイトルからも分かるように上記記事の執筆者は、「本場」か否かを「県外」か「県内」かで分けるところに違和感を感じている様子。私は上記「とくダネ!」の放送を見ていないので何とも言えないのですが、上記記事を読む限り、放送でも同様の違和感を出演者らが述べていたのでしょう。

しかし、そもそも商標を誰に使用許諾するかは商標権者の自由なわけですから、上記「本場さぬきうどん」のロゴマークが無事商標登録されたあかつきには、商標権者である本場さぬきうどん協同組合が組合員にしか当該商標の使用を認めなくても一向に構わないわけです(というか商標権を取得する以上そうする方が自然でしょう)。その線引きの基準を批判するのは少々お門違いのような気がします。もちろん一協同組合にこのような商標を独占させるのが適当かという問題はあるでしょうが、その点は商標の登録要件を通じて特許庁が適切に判断してくれるはずですし(=要件を満たさないと判断すれば登録を認めない)、その特許庁の判断が誤っていると考える者にはそれを争うための法的手続も用意されています。個人的には、冒頭で述べたとおり、意欲的な試みであって批判には当たらないと思いました。とはいえ、ニュースを流すにあたって商標の制度についてまで詳しく解説してくれるわけではないので、上記記事に書かれたような違和感(あるいは反感)を覚えた人も結構多いのかもしれません。広報というものの難しさを感じさせられた記事でした。

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