2010/09/03

税関の努力を逆手に取る人たち

毎日新聞(大阪)に「空港物語」というシリーズ記事があります。空港で働く様々な職業の人々を描くもののようですが、9月2日付の記事では税関の知的財産調査官が取り上げられていました。

空港物語:/39 知的財産調査官 /大阪」 2010年9月2日 毎日新聞

我が国への知的財産権侵害物品の流入を水際で防ぐために、税関職員の方々が努力されている様子がよく分かります。

ところで、偽ブランド品を扱う業者に警告を行うと、時々、こんな税関職員の方々の努力を逆手に取ったような主張をする者がいます。よくある彼らの言い分はこうです。

「偽造品は税関でチェックされているんだろう!うちの商品はちゃんと通関して日本に入ってきたんだぞ。ニセモノのはずがないじゃないか!」

もちろん、こちらは相応の根拠があって警告しているわけで、そんな反論に対して「なるほど、そうですね。」などと言うわけがありません。

そもそも知的財産侵害物品に関する税関での検査は全ての輸入貨物を対象に行われるわけではありません(そんなことをしていたら時間と人員がいくらあっても足りません)。また、上記記事にもあるように、怪しいと思われる貨物があっても権利者から申立がなされていない商品であれば検査しないこともあります。更に、検査されたとしても税関職員が完全に知的財産権侵害物品を排除できるわけではありません。税関職員とて商品に関するあらゆる情報を提供されているわけではないからです。したがって、商品が無事に通関したとしても、そのこと自体は真正品であることの証明には全くならないのです。

というわけで、もし偽造品業者の方が本ブログを読んでいるならば、弁護士から警告を受けた場合、上記のような言い訳はなるべくやめて頂きたいと思います。双方にとって時間の無駄になる可能性が高いと思いますので。

にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村
↑ よろしければクリックをお願いします