2010/10/29

並行輸入で一儲けしようという方へ

前にも書きましたが本ブログはアクセス解析を行っています。それによると並行輸入について調べているうちに本ブログに来られる方が少なからずいらっしゃるようです。円高なので個人輸入で一儲けとしようかという人も多いのかもしれません。

個人的には、東京大学の玉井克哉教授の論説等を読むうちに並行輸入は政策的に規制すべきなのではないかという見解を持つようになっているのですが、現時点では判例で認められている以上、致し方ないですね。同教授の論説はこちら(注:PDFファイル)で入手可能ですので興味のある方はどうぞ。

いずれにせよ並行輸入に挑戦するなら各種知的財産を侵害してしまうリスクをしっかり認識した方がよいでしょう。本ブログの過去記事(「並行輸入のリスク -高すぎる授業料-」 等)もご参考になさって頂ければと思います。

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2010/10/25

紀信ならシノヤマ、丹波ならササヤマ

兵庫県に篠山(ササヤマ)市という市があります。同市では、市名を「丹波篠山市」に変えた方がよいのではないかという意見が出ているそうです。なんでも、観光や農産物などの地域ブランドに使われて知名度の高い「丹波篠山」を市名にした方が全国にアピールできるのではないかとの考えとか。

篠山か丹波篠山か、それが問題だ…市名で悩む」 2010年10月25日 YOMIURI ONLINE
 
同じような悩みを持つ自治体は他にもあるようで、少し前には秋田県の仙北(センボク)市が知名度不足に悩んでいるとの記事を見たことがあります。田沢湖町や角館町等が合併してできた仙北市ですが、田沢湖や角館に比べて「仙北」の知名度が低いために観光PRでは「田沢湖・角館」の名称を使うのだそうです。

今や自治体もマーケティング的な観点を考慮して名称を選択しなければならない時代なのかもしれませんね。

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2010/10/18

ニセモノといえば中国・・・とは限らない

最近忙しかったので更新がおろそかになっていました。ブログランキングがこれ以上下がるのも嫌なので短めの記事を一本。こんなニュースがありました。

米人気カバン『中国製』が本物 『米国製』タグで偽物発覚」  2010年10月17日 YOMIURI ONLINE(読売新聞)

中国における偽造品製造が問題になって久しいため、ニセモノといえば中国製といった印象を持たれる方も多いのかもしれませんが、当然そんなことはありません。次の表を見て頂けると分かるように摘発されている偽ブランド品には国内製造のものも数多く含まれていますし、中国以外から輸入されているものも多いのです。商品を仕入れる際には十分ご注意下さい。

(警察庁公表の「平成22年上半期における主な生活経済事犯の検挙状況について」より引用)

もっとも、上記記事の『米国製』タグ製品に関して言えば、中国から輸入していたわけですから結局は偽『米国製』タグが付いた中国製っていうことですよね・・・、たぶん。

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2010/10/08

ウソの書類で裁判所をだまそうと考えている人へ

3年以上使用されていない登録商標は誰でも登録の取消を請求できます。この請求に対抗しようとして使用の事実を偽装した会社社長らが逮捕されたというニュースがありました。

特許庁にウソの納品書で商標存続を偽装 会社社長ら逮捕 初摘発」 2010.10.6 MSN産経ニュース

せっかく手に入れた商標権の消滅を防ぎたい気持ちは分からないでもありませんが、虚偽書類の提出はマズイですよね。

今回、特許庁はだまされて取消不可の審決を出してしまったようですが、その後、相手方当事者の努力もあったのでしょう、裁判所は提出された書類の信用性を否定し、特許庁の審決を取り消しています(判決文のPDF)。①当該書類が示すような取引が本当に行われているならば存在するはずの関連書類を商標権者が提出しないこと、②当該書類に当時使われていない電話番号が記載されていること等から信用性を否定したようです。上記判決文16頁の下から4行目以降がその部分ですので興味があれば読んでみて下さい。

特許庁、裁判所、そして相手方代理人(弁護士や弁理士)と関係する多数のプロの目を欺くのは並大抵のことではありません。嘘の書類で有利な審決・判決を得ようなどとは考えない方がよいと思います。

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