2010/10/08

ウソの書類で裁判所をだまそうと考えている人へ

3年以上使用されていない登録商標は誰でも登録の取消を請求できます。この請求に対抗しようとして使用の事実を偽装した会社社長らが逮捕されたというニュースがありました。

特許庁にウソの納品書で商標存続を偽装 会社社長ら逮捕 初摘発」 2010.10.6 MSN産経ニュース

せっかく手に入れた商標権の消滅を防ぎたい気持ちは分からないでもありませんが、虚偽書類の提出はマズイですよね。

今回、特許庁はだまされて取消不可の審決を出してしまったようですが、その後、相手方当事者の努力もあったのでしょう、裁判所は提出された書類の信用性を否定し、特許庁の審決を取り消しています(判決文のPDF)。①当該書類が示すような取引が本当に行われているならば存在するはずの関連書類を商標権者が提出しないこと、②当該書類に当時使われていない電話番号が記載されていること等から信用性を否定したようです。上記判決文16頁の下から4行目以降がその部分ですので興味があれば読んでみて下さい。

特許庁、裁判所、そして相手方代理人(弁護士や弁理士)と関係する多数のプロの目を欺くのは並大抵のことではありません。嘘の書類で有利な審決・判決を得ようなどとは考えない方がよいと思います。

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